◆『Dex型Agi支援』の長所と短所。

まず始めに『Dex型Agi支援』には、
他のステータス型と比べてどのような長所と短所があるのか、箇条書きにしてみたいと思います。

【メリット】

・回避によりキリエの耐久力が長持ちする。詠唱速度と合わせて、他のどの型よりもキリエを有効に扱えます。
・上記のキリエの有利と、持ち前の回避力でモンスターをトレインして纏めるのがとても得意です。
・サンクチュアリやSWといった結界スキルを活かしやすく、また、それが支援の頼りになります。
・ある理由により、純粋なDex型よりも早い詠唱で、支援をおこなっていくことが出来ます。(※)
・このステータス型だからこそ活かせる、高性能な装備品があります。独自の装備を活用するたのしみがあります。
・一部ですが、この型がどのステータスよりも飛びぬけて有利に支援できる狩場があります。
・しようと思えば、肩や杖の持ち替えも効果的なので、技術を突き詰めていける伸びしろがあります。

【デメリット】

・キャラの完成がとにかく晩成で、転生前ならLv90付近まで、転生後は常にレベル不足に悩まされます。
・基本的に低Intでの育成なので、4人以上のPT、どうしてもヒール主体となるWizペアに苦手要素があります。(※)
・ヒールの回復量が一般よりも低くなるので、それを補うための支援を覚える必要があります。
・認知度の高いステータスでないため、周囲の理解を得るためには多少アピールすることが必要です。

(※ 主に、転生前プリーストに見られる傾向です。)


わたしは出来ればたくさんの方に、このステータスを体験してほしいと考えていますが、
どうしても癖のつよい支援になることは、長所であり短所です。
特に「SP管理」や「ヒール以外の防御スキル」に抵抗を感じてしまう方には、正直お勧めのできない型だと思います。
反対に『色々な方法を考えながら支援する』ことが好きなひとには、いつまでも飽きのこないキャラになるはずです。


◆Agiの欠点と、Agiの活かし方。

ところで、皆さんは『Agi支援』というステータスにどのような印象をお持ちでしょうか。

正直に言ってしまえば、わざわざ避けてダメージを減らさなくても、プリーストには大きな回復力のヒールがあり、
その回復力が追いつかなくなるような状況では、Fleeの囲まれ減少でほとんど避けることができなくなります。
ライドワードなど、高HITモンスターを回避できるFleeを得ることも、プリーストという職には難しい問題です。

ですが、だからといってAgiというステータス自体が駄目、という答えには繋がりません。
もともと防御には恵まれた職なのですから、Fleeが駄目なときには別の方法を用意すればいいのです。
大切なのは、避けること自体よりも、避けることを活かしながら、耐えやすい状況を作ること。

つまりは『Dex/Vitを充分確保した上で、サブステータスとしてAgiを活用すること』なのです。

こう言ってしまうと、それはもうAgi型とは言えないのでは……と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、
それでもAgiはとても自己主張のつよいステータスなので、充分に行動のかなめとして働きます。

次項では、その効能について、もっと掘り下げていこうと思います。


◆Agiをサブステータスとする理由。

一言で表現するなら“避けられない敵は耐えればいい”からです。
このように言ってしまうと見も蓋もありませんけれど(笑)、回復職なのですからそれでも構いませんよね。
避けやすい敵だけ避ける。 95%回避にもこだわらなければ、Agi50-60もあれば大半のモンスターには充分でしょう。

何よりFleeは、前述した通り囲まれ減少があります。
Agiがまったく機能しなくなった時のことも考えておく方が、支援プリーストとしては柔軟に行動できるというもの。
Fleeは、機能している時は極めて強力な効果を発揮しますが……あまりそれに頼りすぎると、柔軟性を失いかねません。

Agiを控えめに抑えた分のステータスポイントをDexやVitに回すステータス振りについては、さらに次項で解説していきますね。


◆『Dex型Agi支援』のステータス振り。(以下、実際に育成をしてみたい方向け)

まずはDex値。 これは『Dex型Agi支援』と銘打つくらいですから(笑)、カンスト及びそれに準じたものをお勧めしています。
それというのも、『Dex型Agi支援』はキリエと極めて相性の良いステータス型。 相性の良いキリエをより使いこなすためにも、
Agi型の支援プリーストだからこそ、高Dexである必要がある……と、わたしは考えています。

転生前の『Dex型Agi支援』であればキリエはヒールの代用ともなりますし、(※Text04『高速キリエの大活躍。』参照っ。)
転生後の『Dex型Agi支援』でも、一般的なVit支援さんとの“対MH耐久力”の差を補うためにはサンクやSWの活用が必要であり、
さまざまな意味で、DexとAgiは切っても切れない関係にあると思うんです。 

さらに(特に転生前の)『Dex型Agi支援』にお勧めしたいスタイルとして、前衛さんの後方支援があります。
支援が前を歩く、特にトレイン等をするようなスタイルは、転生前やまだ駆け出しのAgi支援さんには意外と敷居が高いはず。

(※キリエと相性の良い『Dex型Agi支援』にとって前衛は十八番でもあるのですが……(笑)。
  装備やステータス、何よりAgi支援としての経験が充実しない序盤には、いささか難しいものがあるのではと思っています。)

それに引き換え後方支援は、ほとんどの場面で確実にFleeが活きるので、成長途中でもAgi支援に慣れていなくても、
純粋にFleeの効果を発揮することができます。 避けられる数を調整しつつ抱えていけば、その活躍はVit以上になるでしょう。
後方支援であるなら、自分が抱えたい数/抱えたい種類のモンスターだけを抱えることも簡単ですしね(笑)。

ですが、その時にDexが不足していると……後方支援をするのにも弊害が出てきてしまいます。
そういった観点からも、Dexはカンストまで上げてしまったほうが立ち回りやすくなるのではないでしょうか。

ちなみに余談となりますが、転生前の『Dex型Agi支援』の場合、フェンアクセを付けなくても狩りができてしまうことも(笑)。
回避とキリエの相乗効果でなんでも詠唱できてしまうので、細かいフェンアクセの付け替えを必要としないのです。
フェンクリップを基本外しておけることで、付け替え量を増やすことなく両アクセを使えるのは『Dex型Agi支援』の強みですよね。
(※もちろんハイプリーストに関しては……アスムの特性上、フェンは必須装備になってしまいますけれど(笑)。)

次はVitですが、これは“ある程度”……わたしの考えでは、40-50を目安に振ることになると思います。
とりあえずの基準は「(一般的な狩場で)スタンが致命傷にならないこと」と、「強打でも即死しないこと」です。
……って、これは支援プリーストなら、ほとんどのステータスで共通する常識ですよね(笑)。
たとえAgi支援であっても、ある程度のVitは柔軟な適応力を得るためにどうしても必要なものだと思っています。
ひとまず一通りの攻撃を受けきれるHPとVitがあれば、その頃には自然とFleeも育ってきている筈です。

最後は、支援の要であるIntです。 ここまで読んでくださった方なら、もうお気づきの方も多いかもしれませんが、
わたしの構想では、Intは一般の支援プリーストに比べて、かなり低く設定していますっ。

実際に転生前のわたしのプリーストは、素INT43(装備品の事情で、Lv98まではInt39)でした。
「そのIntじゃあ支援できないんじゃないか」と疑問に思われることもありましたけれど(笑)、
実際にペアの支援をしてみると、想像以上にSPに余裕があることを解っていただける場合がほとんどでした。
臨時広場に通っていたころは、リピーターになってもらえた方も多く、このステータスに自信を深められました。

このあたりは、省エネ支援をしていられる理由が色々とあるのですが、詳しくは別項で。
Intの振り方は転生前と転生後で大きく意味合いが変わるので、ここで一概に言うことはできませんが……とにもかくにも、
トリオまでの少人数、または支援2名のPTとして立ちまわる分には、他の支援さんと遜色なく動くことが出来るはずです。


◆まとめ。

一般的に広まっていないAgiの活用、低IntのSP管理……。
そういう風に聞いてしまうと、難しいイメージを持ってしまう方も多いと思います。

ですが、実際に育てていただければ実感して頂けることと思うのですが、
通常の支援プリーストにはないFleeと高速詠唱の相乗効果、この稿だけでは書ききれない様々な利点のおかげで、
支援が楽になる場面も、より突き詰めて効率的に狩れる場面も、たくさんあると思います。
『操作』に自信のないわたしがメインにしているステータス、ということも忘れないでおいてください(笑)。

『2キャラ目の支援プリ』に、Agi支援を考えている方などには、ぜひお勧めしたいステータスです。

もちろん、手放しにはお勧めできない型ですけれど、このサイトのコンテンツすべてで
この型の魅力を出来る限りしっかりと、伝えていきたいと思っています。

……最後に。まとまらない『まとめ』で、ごめんなさい(笑)。




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