◆『バックサンク』を使いこなすための準備運動。

サンクチュアリを使いこなすためには、まずはその効果範囲を覚えてしまうことが大切です。




  =発動指定セル  =見た目の効果範囲
  =実際に効果が及ぶ範囲





一応おさらいしておきますと、上記の図でも色分けされているように、
サンクチュアリは実際に表示される“白いマス目”の1セル外側にも回復効果が及びます。
ですので、『バックサンク』とは“白いマス目”の1セル外側にキャラが来るように、結界を展開させる技術のことです。

もっとも簡単なセルの『バックサンク』の置き方は、
『自キャラから東西南北のどれかに、2セル空きを数えた場所』にサンクチュアリを展開させることです。
はじめはそれを身体で覚えるために、誰もいない街の隅などで30回くらい使用してみることをお勧めします。
速度増加でHPが減ることも利用して、回復効果を確かめてみてもいいですね。

この時に気をつけておきたいのが、カメラ視点をかならずデフォルトにしておくことです。
カメラがずれていると東西南北がななめになってしまい、セルを数えるのが大変になってしまいます。

ちなみに、詠唱中魔方陣の“1番外側の線”が足元に掛かっていれば、それも『バックサンク』成功のしるしです。
成功のときの魔方陣の描かれ方をしっかり覚えておくと、詠唱の段階で成功/失敗がわかるようになり便利です。
ここではとにかく青ジェムをもったないと思わずに、納得行くまでセルを読む練習をしておきましょう。


◆『バックサンク』を実際の狩りで使ってみる。

自分ひとりの『バックサンク』に慣れたところで、溜まり場や臨時広場で声をかけて、狩りに付き合ってもらいます。
出来るなら『バックサンク』の練習をしていることを伝えて、サンクを積極的に使うことを宣言しておきます。
また、出来るだけペア狩りで、ボーリングバッシュやストームガストを使わない職と狩りへ行きましょう。
ノックバック方向を制御しづらいスキルは、基本的に『バックサンク』と相性がよくありません。

狩場も可能であれば、亀島地上やニブル谷のような“地面がでこぼこ”な狩場は避けて、
GH騎士団やフレイヤ神殿などの“床がタイル張り”になっている場所を選びます。
例外的にGH監獄と時計塔地上3Fは、床に目に見えない障害物が多いので、タイル張りでもNGです。

『バックサンク』はどうしてもPTMの理解も必要とするスキルですので、
まだお互いの理解度に自信がもてない場合は、モンスター2〜3体の状況から『バックサンク』を設置していきましょう。
いきなりMHで正確に設置しようとしても焦ってしまいますし、その支援を受ける側にとっても、
あらかじめ『バックサンク』を“見て”おくことで、支援の意図を汲んでくみやすくなります。

万が一失敗してしまったとしても、少数を相手にしてなら、影響も少ないはずです。

こうした手順を踏んだあとは、MHでも勇気をだして『バックサンク』を狙っていくことが大切です。
どうしてもセルを数えるのに時間が掛かってしまうなら、別項『ディレイとお付き合い』の工夫も取り入れると、
落ち着いて設置に集中できるようになると思います。


◆『バックサンク』の応用。設置の工夫。

【ななめサンク】




  =発動指定セル  =見た目の効果範囲
  =実際に効果が及ぶ範囲  =プレイヤー  =モンスター




基本の『バックサンク』をななめにずらして、効果範囲の端を足元にあわせることで、
モンスターがサンクの中に入ってしまう面積を減らしています。
例に挙げた図では、モンスターが真西に接近していてもサンクに入っていないことがポイントです。

設置のためのセルをより沢山数える必要があるので大変ですが、設置できるようになれば使えどころが増えます。
図を参考にシュミレーションをしてみると一目瞭然ですが、方角それぞれの設置場所を暗記する必要があります。
『ななめに1セルあける→対応する方向へ1セルずらす』というセルの数え方をすると、少しは設置が楽になるかも。


【フロントサンク】




  =発動指定セル  =見た目の効果範囲
  =実際に効果が及ぶ範囲  =プレイヤー




1枚のサンクで何人ものプレイヤーを回復できるようにサンクを設置する方法です。
難しそうに思えますが、狙える場面では意外と簡単に設置できます。
自分以外のプレイヤーの位置も関係してくる設置法なので、基本は『バックサンク』のセルを計るついでに、
なにか置けそうな予感がピンとしたら(笑)、『フロントサンク』になるよう調整してみるくらいの気持ちがお勧めです。


【対角サンク】




  =発動指定セル  =見た目の効果範囲  =障害物・壁
  =実際に効果が及ぶ範囲  =プレイヤー  =モンスター




ノックバックを伴うスキルを使用するモンスターは、『バックサンク』の天敵です。
そんなモンスターを抱える時に便利なのが、この『対角サンク』となります。サンクの応用の中では、有名なパターンですね。
『対角サンク』の“対角”とは『壁 - プレイヤー - モンスター』の3つが同じ対角線上に並ぶという意味で、
わかりやすく言えば、モンスターを斜めに抱えて壁に寄ることで、プレイヤーがノックバックしない環境を作れるという訳です。

斜めに抱えるといっても、モンスターをトレインして壁に寄った場合、自然に斜めになってしまう事が多いので(笑)、
“壁を使ってノックバックを抑える”という理屈さえわかっていれば、設置は通常の『バックサンク』同様に行えます。
これは慣れれば簡単な応用なので、ノックバックスキルを持つモンスターが居るときは、ぜひ活用してくださいね。


◆サンクチュアリを使ったターゲット操作。

これまでは『モンスターをサンクチュアリの効果範囲から外す』ための工夫を紹介してきましたが、
次はサンクチュアリを積極的に当てることで、狩りを有利にしていくパターンを解説します。

“サンクの中に入った不死属性/悪魔種族のモンスターは、サンクの外側に弾かれ、ダメージを受ける”
という効果が、サンクチュアリには回復効果と表裏の仕様として設定されています。

ただ残念ながら、サンクチュアリでは『火力』として頼れる程のダメージを与えることはできません。
でも実は、この『ダメージ+ノックバックの範囲攻撃』という仕様が“ある場面”のターゲット取りに大活躍するんです(笑)。

その場面は……『複数の不死属性/悪魔種族のモンスターのターゲットを、一度にすべて自分へ向けてしまいたい時』。

たとえば監獄で、SG詠唱中のWizさんの足元へ、不運にもリビオが3体横沸きしてしまったとします。
ヒールで回復していたらSBで大ダメージを受けるかもしれませんし、1体1体叩いて取り返す余裕もありません。
こんなときWizさんの足元へサンクを展開することが出来れば、リビオは弾かれその直後にダメージを受けます。
つまり『HLのターゲットカット』と同じことが3体同時に起こり、リビオのターゲットはこちらへ向かいます。
更にWizさんの足元にサンクが残っていれば、それがWizさんのダメージも回復してくれるので重ねて安全ですよね。

同様に、不死属性/悪魔種族のモンスターに取り囲まれる状況では、どんな場面でも応用がききます。
ターゲット固定の済んでいないモンスターの群れにMEが当たってしまった時、MEプリーストさんの足元へ置いたり。
アサシンさんとのニブルペア。射程1のジビット/ハイローゾイストにだけにサンクを当てて、抱える数を分担したり。

状況さえ合うなら『バックサンク』以上の効果が期待できるかもしれません。
色々な状況に対して柔軟な対処が出来るのも、サンクの楽しいところですよね(笑)。


◆まとめ。

この稿で解説してきたように、サンクは本当に使い道のとても多い優秀なスキルです。
これだけ長く稿を書いても、まだまだ全然、サンクの活用法は書き切れていないと思っています(笑)。

そして、この稿で紹介してきた工夫はすべて、あわせて使うことの出来るテクニックです。
たとえば『ななめサンク』の位置関係から、更に『フロントサンク』へ発展させてみたり、
反対側に入り込んだ不死属性/悪魔種族を『バックサンク』で弾いて退かしてしまったり。

そういった工夫を重ねることでサンクチュアリは、わたしたちの支援をずっと“楽なもの”にしてくれます。

扱いの難しいスキルですが、サンクチュアリを使わないでMHを乗りこえるのは、もっともっと大変です。
それはこの稿に共感していただけた方なら、きっと頷いていただける事だと信じています(笑)。

わたしももっとサンクチュアリの活かし方を考えて、たのしい支援をしていけたらと思っています。




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